障害者が旅行を楽しむために必要な事ってなんでしょうか？

僕の妻は障害者です。
ですが障害があるからといって人生を楽しんではいけないという決まりはないですよね？
と言うことで、ゴールデンウィークの最後を使って、日光に行ってきました

障害者の妻が移動するということは、それだけで大変なんです。
ホテル選び、交通機関選び、遊ぶ施設選び・・・
健常者の方がふらっと行ける旅行と、障害者を連れて行く旅行って、雲泥の差があります。
健常者の方の事例は必要ないでしょうから、障害者の持つハードルをお伝えします。
　

まず、妻の障害は『頚椎損傷』です。

解りやすく言いますと、胸から下がまったく動かないと言う障害です。
ですから、当然車椅子使用となります。
そうなると、どこに行くのも車椅子を使いますので、両手がフリーでなければいけません。
ですから、妻と出かける時は登山用のかなり大きなリュックサックを使っています。

重さも20～30キロになってしまうことも珍しくありません。
今回の行程は1泊2日ですから、大した荷物ではありませんが
紙おむつを持って行ったり、不意の失禁などに備えなければいけませんし、
バスタオルもホテルに備え付けのだけではたりませんので
自宅から大判のバスタオルを3枚持って行きました。
他人から見た目は、『障害者を連れて登山に行くのか？』という感じだと思います。
ですが、実際は『障害者を連れて温泉旅行』なんですよ！
まー、仕方ないですけどね。
　

僕は、思いついたら即実行します。

それが仕事であろうが、プライベートであろうがです。
この連休は、妻をどこかに連れていけなかったです。
僕のクライアントさんが、数名ですが連休中にコンサルをやって欲しいということでしたので、
そのニーズに答えた形ですが、妻はいつも一人で僕の帰宅を待っていることになりますので、何かをしてあげたった。
ですから、思い付きました。温泉に行こうと・・・
そこで問題になってくるのが『バリアフリー』の事です。
健常者の方でしたら、どこでも行けるでしょうし、どこでも選び放題です。
ですが、障害者はそうは行きません。
まず、建物の段差を確認して、風呂の脱衣所も考えなければいけませんし、
夫婦ですから、最低でも混浴。出来れば家族風呂が必要です。
それも無理ならば内風呂とか、部屋についている露天風呂とか
そんなことを考えなければ、障害者を旅行に連れていけません。
そこで、今回決めたのは、個室に露天風呂が付いているホテルです。

『ガストホフあみ』と言います。
このホテルは良かったですね！
まず、佇まいが良かったですよ。


そして、部屋も古いヨーロッパの雰囲気です。

ベッドには天蓋が付いていて、部屋風呂も猫足の風呂と、小さいですが露天風呂が付いています。
非日常感が演出されています。

そして料理ですが、夕食はフランス料理のフルコースです

フランス料理と、日光の湯葉が楽しめました。
魚も舌平目のムニエルという、ベタなメニューですが、
ベタということは、皆が知っていると言うことで、味のごまかしが効かないということです。
肉もフィレ肉のステーキです。
付け合せのナスも美味しかったです。
車椅子を使っている障害者がレストランに入るのは、これもまたハードルがあります。
これは障害の程度にもよりますが
妻は車椅子を使わなければ移動ができない
重度の障害者ですから、レストランの入口で一つのハードルです。
なにかといえば、ドアの狭さです。
お洒落なレストランだとドアが狭かったりしますから、
入れない場合もあります。
ですが、ここ『ガストホフあみ』のレストランは広いドアで助かりました。
段差はありましたが、それでも、僕が解消できる範囲でした。
　

朝食はアメリカンブレックファースト＋αという感じです。

チェックアウトしてから、日光の観光に行きました。

　
日光といえば東照宮です。ホテルからそれほど遠くなかったので行きました。

陽明門は平成の修復、真っ最中ですから見ることが出来ませんでした。

そして、東照宮といえば三猿ですね。

見猿、言わ猿、聞か猿です。

この三猿が付いているのが、神の馬が鎮座している建物です。

それからいちご狩りに行きました。

イチゴ狩りも車椅子使用の障害者には鬼門です。
基本的にいちごは低い位置に植わっています。
それに、露地植えだったら土ですから、車椅子は動けなくなります。
ここ、日光のいちご狩りは障害者に優しいです。
日光ストロベリーパークと言います。
水耕栽培だったり、棚に乗っていて高い位置でいちご狩りが出来ます。
　
それから東武ワールドスクエアに行きました。

僕は久しぶりでしたが、妻は初めてでした。
僕は実際に行ったことのある場所もありましたが
妻は海外に行ったことがないので、、いつか連れて行ってあげたいなと思いました。
ですが、これも障害者であるということ
車椅子を使っているということ
なかなかハードルが高いです。
　
でも、今年中に海外に行きたいなぁ・・・
特にクルージングに行きたいなぁ・・・

お世話になったホテルです『ガストホフあみ』

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