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紙で出来ているトラバント
トラバントは東ドイツ時代の車です。東側諸国では大衆車として有名です。
僕が最初にフランスにロケに行った時に思ったことは、
『空が灰色で、空気が臭い』でした。
現地で撮影機材のコーディネートとビデオエンジニアをやっているスタッフに聞いたんですが、
「東ヨーロッパから排ガスが流れてくる」と言っていました。
その権化と言われているのが、トラバントです。
出典先:https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/production/uploads/images/544694/picture_pc_b614e7e0b5051334cff25f2663151ea7.jpg
とは言えトラバントP800RSは、
WRCでの活躍では、1986年から1989年、スポット参戦ではあるものの1000湖ラリーへグループAに3台体制でエントリー。強豪各社のホットモデルが参戦している中ポイント圏内に入ることはほぼなかったものの、86年は完走2台、87・88年完走1台、89年はクラス0で2・3・4位と1000cc以下のクラス0自体、出走車は少なかったものの健闘している。
出典先:ウィキペディア
という結果もあります。
4ドアのスーパーカーであるメルセデス・ベンツ・500E(W124-500E)
僕はメルセデス・ベンツ・500E(W124-500E)を2台乗り継いでいました。
1台はE500、もう一台は500Eです。
違いはなんですか?
そう言われそうなので、先に言っておきますね。
500Eの方は、足回りをポルシェが開発をしたんですよ!・・・なんて都市伝説があります。
E500の方がパワーが落ちていると言う・・・都市伝説です。
パワーの方は、実際に5%ぐらいは違いますが、日本産の車ならいざ知らず
330馬力の5%だったら16馬力ぐらいです。
これって、個体差ぐらいの違いです。
映画『TAXi』で主役級の存在です。
500Eの本当の事を言いますね。
今だから言えますが、500Eの伝説は、幻想です。
どんな幻想か?『ポルシェが足回りを開発した』というのが総て幻想です。
実際は、ポルシェ社が対米戦略を失敗して、会社が傾いた時に、当時のダイムラー・ベンツ社が助け舟を出す意味で、
500Eの足回りの組付けだけを発注したんです。
つまり、ポルシェ社は単純な組み付けの下請け状態でしたが、そこがポルシェということで、尾ひれも、背びれも付いてしまい
やがては都市伝説として、開発までやったという事になりました。
恐ろしいのは先入観です。
500Eという車は素晴らしいです。
180キロから220キロまでの伸びが一番快感です。
アウトバーンがある国ですから、当然ですが、高速安定性は抜群でした。
僕はAMGのスタビライザーを付けていましたので、200キロオーバーでも片手で運転できました。
高速で200キロを超えてオンザレールって信じられますか?
最高速としては260キロが頭打ちでしたが、ミドルクラスのサイズの、しかも4ドアセダンという決して空力が良いとはいえない車で、
この数値は異常でした。
まー、こんな車ですから、ポルシェが開発をしたという先入観が出来てしまいます。
先入観って恐ろしいです。
良い先入観を持って貰うことは、ビジネスでは有効ですが、これが悪い先入観を持たれたら、ビジネスに限らず、良い結果には繋がりません。
では、良い先入観を持ってもらうためにどうすれば良いか?
これは、500Eの例を取ってみたらわかると思いますが、
それまでの、その方(その会社)の行いや実績で決まってしまいます。
信頼を得るのはすごく大変で、難しいことです。
ですが、それを失うのは一瞬です。
トラバントはずっと排気ガスを吐き出していましたから、悪い先入観を持たれてしまうんです。
あなたは良い先入観を持たれる行動をしていますか?
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