Contents
ブレボケ写真はアートである
撮影は夕方で暗かったです。シャッタースピードは1/4秒でした。
しかも露出はアンダーです。もう暗かったですから。
つまり、写真をデータで見るならば失敗の写真なんです。
ですが、手ブレや露出アンダーがすべて失敗だとは言い切れません。
その良い例がこの写真です。
手前味噌ではありますが、10年前に撮影した妻の写真です。
露出不足の暗い写真でもアートになる事はあると書きましたが、
まさにこの写真はブレボケ写真と言われるぐらいです。
写真を拡大して、よく見てみましょう
アップにしてみるとかなり手ブレしていますよね。
ドアップにすると手ブレが目立ちますが、引き伸ばすサイズを抑えると手ブレが目立たなくなりますので、
手ブレをしたと思ったら、大きなサイズで鑑賞しないことで解消できるのでおススメです。
ワザとカメラを動かすことで躍動感を出す事もできるのです
動いている被写体がブレず、背景がブレることにより被写体のスピード感を表現するのが流し撮りである。その方法は、固定したい被写体にレンズを向け、シャッターが開いている間はその位置がずれないように、その被写体の動きに合わせてカメラを動かす。背景は露光中にカメラが動いた分だけぶれ、被写体は止まっているように写る。離着陸・低空飛行中の航空機や走行中の列車、サーキットの自動車・バイク、競技中のスポーツ選手、競走馬など、動きの速い被写体のスピードを強調するために欠かせない技法である。
引用元:流し撮り・Wikipedia
流し撮りも一つの手ブレ写真です。
これはカーレースや、鉄道、スポーツの写真に必要なテクニックです。
被写体の移動スピードに合わせてカメラを振って被写体を止めて、背景をブレさせるのが流し撮りです。
スピード感と躍動感がありますよね?
夕方に写真を撮るとどうしても露出が暗くなってしまい、シャッタースピードも遅くなりがちです。
その時に『写真は止める物』と言う考えではなくて『写真はブレていてもOK』と言う考え方(選択肢)を持つ事で表現の幅も増えてきます。
止まってくれない被写体を撮影するなら、積極的にぶらしてしまいましょう!
これはお子さんを撮影する時にも使えます。
基本的に子供は躍動的です。
平たく言えば『じっと止まってしてくれない時が多い』と言う事です。
そんな時に、子供の動きにカメラの動きを合わせる事でアート写真になってくれます。
どうですか?
手ブレを悪い物として捉えるのではなく、手ブレをする撮影状況ならば積極的にぶらしてしまうという発想の転換です。
LEAVE A REPLY